
今回は、これからFXを始めようという方に知っておいてほしい情報をまとめました。
この記事では、FXの基本的な仕組みから取引の始め方までをわかりやすく解説しています。
また、初心者の方が特に気になる「FXのリスク」と、そのリスクをどう回避すればよいかについても丁寧に説明しているので、これからFXを始めたい方はぜひ参考にしてみてくださいね
。安心してスタートできるヒントが詰まっています!
今、編集長おすすめのFX口座を紹介します。
FXとは?


FXとは「外国為替証拠金取引」のことで、異なる国の通貨を売買して利益を狙う投資です。
利益の種類は2つあり、1つは通貨の値動きを利用した「為替差益」、もう1つは金利差によって得られる「スワップポイント」です。
この2つの仕組みを活用することで、FXで収益を目指すことができます。
①為替差益
ひとつ目は通貨の為替変動を利用して稼ぐ方法です。
海外旅行の前に1ドル=100円の時に1万円を100ドルに両替したとしましょう。
旅行から帰ってきて、1ドル=105円の時に100ドルを日本円に両替し直しました。
すると、100ドルは1万500円になり、差額500円を儲けることができます。



FXでは空売りもできるので、先に米ドル円の通貨ペアを売って、買い戻して利益を狙うこともできる!
これについては後ほど解説していきます。
②スワップポイント
スワップポイントとは、外国為替(FX)で発生する毎日の金利収入のことです。これは、取引する2つの国の金利の差によって決まります。
たとえば、日本のように金利が低い国の通貨を売って、金利が高い国の通貨を買うと、その金利差によって毎日スワップポイントがもらえる仕組みです。
株や投資信託は配当金や分配金を年に数回しかもらえませんが、FXではポジションを保有し続ける限り、毎日スワップポイントが受け取れるのが大きな魅力です。
ただし、金利が低い国の通貨を買ったり、逆のポジションを持った場合は「マイナススワップ」となり、毎日金利を支払うことになるため注意が必要です。
FXの手数料はスプレッドのみ


FXの取引でかかるコストは「スプレッド」と呼ばれるものだけです。
銀行で外貨預金をするときや、株を買うときには、口座維持費や取引手数料などの費用がかかるのが普通です。
しかし、FXではそうした手数料は一切かかりません。口座を持っているだけならお金はかからず、取引のたびに発生する費用も「スプレッド」だけです。
スプレッドとは、通貨を買うときの価格と売るときの価格の差のことで、FX会社はこの差額を利益として得ています。
つまり、手数料がゼロでも、このスプレッドが実質的なコストになるのです。
スプレッドとは
為替取引では、通貨を「買うときの値段(買値)」と「売るときの値段(売値)」が少し違っていて、この差のことを「スプレッド」と呼びます。
FXではこのスプレッドが実質的な取引コストになります。スプレッドが広いと、それだけ取引開始時点で損をしている状態になるため、利益を出すにはその分多く値動きする必要があります。
逆に、スプレッドが狭いと取引のコストが低くなり、より少ない値動きで利益を出しやすくなります。
そのため、FXではスプレッドが狭いほど有利だとされています。



売値は高ければ高いほど、買値は安ければ安いほど有利です。
スプレッドはFX会社ごとに違うため、コストを抑えるにはスプレッドが狭い会社を選ぶのがポイントです。
レバレッジで少額投資ができる


FXはレバレッジという仕組みのおかげで、最低4円から少額で取引ができます。
レバレッジとは?
レバレッジとは、手元の資金の最大25倍まで取引できる仕組みです。
FXのレバレッジを使えば、1万円の資金で25万円分の取引が可能です。
少ない元手でも大きな利益を狙えるのが魅力です。
FX投資6つのメリット





FXってどんな魅力があるの?
具体的に教えて!
FXには次の6つのメリットがあります。
①平日24時間取引ができる
②元手が少なくても投資OK
③売りスタートで稼げる
④金利差益でも稼げる
⑤資金効率が良い
⑥信託保全で資産は守られる
①24時間取引
FXは平日なら24時間いつでも取引ができます。
通貨は世界中で取引されており、常にどこかの市場が開いているためです。



平日なら早朝・日中・夕方・深夜、時間を選ばずに取引ができる。
日本の祝日でもFXは基本的に取引可能です。
ただし、クリスマスや年末年始は世界的な休日のため、取引時間が通常と異なる点に注意が必要です。
②売りスタートOK
FXでは「安く買って高く売る」だけでなく、「高く売って安く買い戻す」ことで利益を出すこともできます。上がる時も下がる時もチャンスがあるのが特徴です。



売ってから買う?
そんなことあっていいの?
少し不思議に感じるかもしれませんが「先に売って、あとで安く買う」というのは、イメージとしては「注文を受けてから安く仕入れる」ようなものです。
この仕組みによって、為替が下がり続けている状況でも、売りから取引を始めて安く買い戻せば利益を出すことができます。
株でも売りから入る取引はできますが、審査が必要だったり条件が厳しい場合が多いです。
その点、FXは特別な条件なしで売りからの注文ができるため、相場が上がっても下がってもチャンスがあり、他の投資よりも有利なのです。
③信託保全
信託保全とは、FX会社が万が一つぶれても、預けたお金が全額守られる仕組みのことです。
これは、顧客のお金とFX会社のお金を分けて、信託銀行という第三者の機関が管理しているからです。
つまり、FX会社が使い込んだり勝手に動かせないようになっているので、万一の場合でも安心して資金を預けられます。
④スワップ収益
FXで利益を出す主な方法は「為替差益」ですが、「スワップポイント収益」を目的に投資する人もいます。
その理由は、FXでは金利にもレバレッジがかけられるため、同じ金額を外貨預金に預けるよりも効率よく金利収入が得られるからです。
さらに、スワップポイントは毎日自動で日割り計算されて受け取れるので、外貨預金のように「○日まで引き出せない」といった制約もありません。
そのため、柔軟に運用できるのも大きなメリットです。
⑤資金効率が良い
FXは「レバレッジ」という仕組みがあるため、他の投資と比べて資金効率がとても良いのが特徴です。
レバレッジを使えば、手元の資金の最大25倍までの取引が可能です。たとえば、4万円の資金でも100万円分のドルを買うことができます。少ない元手で大きな取引ができるため、利益を狙いやすくなります。
ただし、レバレッジが高くなるほどリスクも大きくなるため、無理のない範囲で使うことが大切です。



レバレッジのリスクについては「FXのリスクについて」で解説しよう。
⑥少額投資OK
先ほども説明した通り、FXはレバレッジのおかげで少額から取引ができます。
さらに、FX会社ごとに「通貨単位」と呼ばれる最低注文ロット数が決まっていて、これが少ないほど少額取引が可能になります。
国内で最小の通貨単位を扱っているのが松井証券で、なんと「1通貨単位」から取引できるんです。
ドル円の取引なら、たった約4円でスタートできます。
株式投資では最低でも10万円前後の資金が必要になることを考えると、FXの始めやすさはとても魅力的ですね。
FXのリスクと軽減方法


ここまではFXのメリットを中心に紹介してきましたが、もちろんリスクが全くないわけではありません。
ここからは、特に注意しておきたい代表的な3つのリスクについてわかりやすく解説していきます。
①為替変動リスク
②金利変動リスク
③レバレッジリスク
為替変動リスク
ふたつめのリスクは、各国の政策金利が変わることによるリスクです。
特にスワップポイントを目的にFXをしている人にとっては、とても重要なポイントです。
たとえば、金利の低い通貨Aで、金利の高い通貨Bを買ってスワップポイントを受け取っていたとしても、もし通貨Bの金利が下がってしまえば、スワップはもらえなくなります。
さらに、通貨Bの金利が通貨Aよりも低くなってしまった場合、逆にスワップポイントを「支払う側」になってしまうこともあるのです。
金利は国の経済状況や中央銀行の判断で変わるため、常にチェックしておくことが大切です。
実際に2020年には、新型コロナウイルスの影響で世界的に経済が悪化し、アメリカもその影響を大きく受けました。
その結果、アメリカの政策金利は当時の1.75%から一気に0.25%まで引き下げられました。
このように、予想外の出来事によって金利が大きく変動することがあり、スワップポイントを狙った投資にとっては大きなリスクとなる場合があります。
リスクを減らすには、通貨の国の金融政策や金利のニュースを定期的にチェックすることが大切です。



金利変動がある場合は「見通し」として報道されるため、変動前に知ることができる。
レバレッジリスク
最後のリスクは、レバレッジによって証拠金以上の損失が出る可能性があることです。
レバレッジは利益を大きくできる反面、損失も同じように大きくなってしまいます。大きな損失が出る原因の多くは、無理な資金運用にあります。
健全な資金管理を行い、レバレッジをかけすぎないことが重要です。
目安としては、レバレッジは高くても10倍未満に抑えるのがおすすめです。
FX取引を始めるまでの流れ


それでは、簡単にFX取引をはじめる流れを説明しよう。
ステップ①口座解説
まず最初に口座開設を行いましょう。



なんで?後からでも良くない?



いいえ最初にやったほうがいいですね。
なぜなら、FXの口座開設には申込み後に審査があるからです。
FX会社のホームページから申し込みと本人確認書類の提出を行った後、審査に入ります。
審査にはだいたい1週間ほどかかります。
審査基準は公表されていませんが、特別な問題がない限り、普通に収入があればほとんどの人が通過できると言われています。
ステップ②でもしながら勉強
審査結果が届くまでの間は、申し込み先のFX会社が提供しているデモトレードを使って練習しましょう。
まずは、チャートの見方や注文の出し方など、基本的な操作に慣れることが大切です。
慣れてきたら、実際にチャートを分析しながら取引の練習をしてみましょう。
ステップ③ログイン&入金
審査に通ったら、まずはFX口座にログインしましょう。
FX会社によっては、初回ログイン時にパスワードの変更や契約内容の確認が必要になる場合があります。
ログインが完了したら、取引を始めるために銀行からFX口座へ資金を入金します。
おすすめは、振込手数料がかからないオンライン振込を利用する方法です。手軽でコストも抑えられますよ。
ステップ④取引スタート
入金が終わればリアルトレード開始です。
まずは少額で取引して感覚をつかみましょう。



このとき大切なのは最初から稼ごうとしないことです。
取引前には、注文ロット数・決済の目安・損切りラインをあらかじめ決めておくことが大切です!
ステップ⑤トライ&エラー
あとはトライ&エラーを繰り返すのみです。
トレード記録をつけることで、自分の得意なパターンや改善点が見えてきます。
エントリーや決済の理由もメモしておくと、後で振り返るときにとても役立ちますよ。
初心者にオススメのFX口座
低コスト・使いやすさ抜群!デイトレに最適「GMOクリック証券」


GMOインターネットグループのFX会社は、その信頼性と安全性で多くのトレーダーに支持されています。
特に、チャートツールの使いやすさは定評があり、オシレーター系指標の描画もスムーズに行えるため、
テクニカル分析を重視するトレーダーにおすすめです。
業界最小!1通貨(ドル/円なら6円)から取引可能「松井証券」





創業100年の総合ネット証券会社「松井証券」がFXを始めました!
1通貨単位からの取引が可能なので、少額からFXを始めたい方に最適です。
また、小ロット取引で手数料がかかるFX会社が多い中、松井証券は手数料が一切無料です。
レバレッジも「1倍」「5倍」「10倍」「25倍」の4種類から選択できるため、初心者でも資金管理が容易です。
低コスト!GMOインターネットグループのFX会社「GMO外貨」


GMOインターネットグループのFX会社は、その信頼性と安全性で多くのトレーダーに支持されています。
特に、チャートツールの使いやすさは定評があり、オシレーター系指標の描画もスムーズに行えるため、
テクニカル分析を重視するトレーダーにおすすめです。



本当にアプリは一番使いやすい!
PCツールはブラウザ・アプリのどちらも用意されています。
初心者にオススメのFXの元手





初心者でも為替変動にヒヤヒヤすることなく安心して取引するならどのくらいの元手が必要なのかな?
もし10,000通貨で取引したいなら、安心して進めるためには20万円から30万円くらいの資金があると良いです。
これは、急な為替の変動があっても慌てず対応できる金額だからです。
また、1,000通貨で取引する場合でも、最低4万円くらいは用意しておくと安心です。
この金額があれば、1〜2ロットの注文でもレバレッジ(少ない資金で大きな取引をする仕組み)が10倍以内におさまり、リスクを抑えることができます。
もっとたくさんのロットを持って取引したい場合は、その分多くの資金が必要になります。
資金に余裕があるほど、安定したトレードがしやすくなるんです。
自動売買とバイナリーオプション


同じ為替の取引でも、「自動売買」や「バイナリーオプション」といった方法があるのをご存じですか?
これらはFXと似ている部分もありますが、取引のやり方やお金の増やし方に違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴を簡単に紹介しますね。FXと比べてどんな違いがあるのかを知っておくと、自分に合った取引方法を選びやすくなりますよ。
自動売買
自動売買は、あらかじめ決めたルールに沿って、コンピューターが自動で売買してくれる仕組みです。
システムトレード(シストレ)とも呼ばれ、FXでよく使われます。
メリットは、24時間取引できることや、感情に左右されずに取引できる点です。
デメリットは、急な相場変動に対応しにくかったり、設定が合わないと損をする可能性があることです。
メリット | デメリット |
---|---|
・プロが作った取引ルールを使える ・チャートを見続ける必要がない ・感情の影響を受けない |
・手数料がかかる ・相場の急変に弱い ・期的なシステムの改善が必要 |
バイナリーオプション
バイナリーオプションとは、FX(外国為替証拠金取引)をもっとわかりやすく、シンプルにした取引方法のことです。「ハイロー取引」とも呼ばれています。
やり方は、「これから為替の値段が今より高くなるか、それとも安くなるか」を予想するだけです。
そして、自分の予想に合わせた「チケット」を買います。
予想が当たれば、「ペイアウト」と呼ばれる決まった配当金がもらえます。
でも、予想が外れてしまうと、買ったチケット代は戻ってきません。
つまり、そのお金は損になってしまいます。
このバイナリーオプションのメリットとデメリットは以下です。
- 少額で始められる
- 二択で簡単
- 損失が限定されている
- 量トレードよりリスクが高め
- 悪徳なツールや業者が多い
FXとは? まとめ


ここまでFXについて説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
最後に、FXのポイントを簡単にまとめます。
・FXには、為替差益とスワップによる収益が見込める
・FXの取引に必要なコストはスプレッドのみ
・レバレッジという仕組みを使えば、元手以上の金額を運用できる
・FXは、「買って売る」だけでなく「売って買う」稼ぎ方もできる
・為替変動・金利変動・レバレッジのリスクは対策をとれば軽減できる



スワップポイントやレバレッジなど、初めて聞く言葉も多かったと思いますが、FXは慣れればシンプルな仕組みです。
最初は難しく感じても、初心者にも始めやすい投資だと思います。
FXについてよくある質問


Q:FXってなに?
A:FXとは「外国為替証拠金取引」のことで、異なる国の通貨を売買して、その差額から利益をねらう投資方法です。
Q:FXのメリットは?
A:FXの大きな魅力は、手元の資金よりも大きな金額を動かせることです。最大で25倍の金額を取引できる仕組みを「レバレッジ」と呼びます。
Q:FXはどうやって始めればいいの?
A:まずはFX会社で口座を開設しましょう。その後、デモトレードで取引の練習をすると安心です。
口座開設には審査があるので、その間にFXの基本を学んでおくとスムーズに始められます。
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