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【FXの手数料】3つの種類と引かれるタイミング、コストを抑える方法を徹底解説

FXの手数料にはどんなものがある?
スプレッドの注意点は?
手数料を上手に抑えるポイントを知りたい!

この記事を読めば、手数料の仕組みがよくわかり、無駄なコストを防ぐためのポイントが見えてきます。手数料を安く抑えるには、まず正しく理解することが大切です。

手数料といってもいくつか種類があり、それぞれの意味や引かれるタイミングは異なります。

この記事では、FXでかかる手数料について、初心者でもわかるように種類ごとの意味や発生するタイミング、注意点や節約のコツまで詳しく解説します。

さらに、手数料に関する確定申告の話や、外貨預金との比較も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

FXとは?

FXとは「Foreign Exchange(外国為替)」の略で、異なる国の通貨を売買し、その差額や金利差で利益を得る取引のことです。

少ない資金でも取引できる仕組み(レバレッジ)があるため、初心者にも始めやすい投資方法として人気です。

FXでは取引資金のほかに「手数料」もかかります。

手数料にはいくつか種類があるので、無駄なコストを抑えるためにも、しっかりと内容を理解しておくことが大切です。

FXにかかる3つの手数料

FXにかかる手数料は、次の3種類です。

①スプレッド
②取引(売買)手数料
③入出金手数料

①と②は取引の際に発生し、特に①はほぼ必ず必要な手数料なので、詳しく見ていきましょう。

スプレッド

スプレッドとは、通貨の売値(BID)と買値(ASK)の差のことを指します。

FXの取引画面では、通貨ペアごとにこの2つの価格が表示されており、常に少し差があります。

この差が実質的な手数料となるため、取引コストとして意識しておく必要があります。

例えば、売値が109.170円で買値が109.172円の場合、その差である0.002円(0.2銭)がスプレッドです。

スプレッドは取引のたびにほぼ必ず発生するため、FXにおいては実質的な手数料として考える必要があります。

取引コストを抑えるには、このスプレッドの小さい通貨ペアを選ぶこともポイントです。

取引(売買)手数料

取引(売買)手数料とは、新規注文や決済注文をするときにかかる手数料のことです。

スプレッドとは別に発生するコストになります。

ただし、すべてのFX会社で取引手数料があるわけではありません。

自動売買を使う場合や、取引量が少ないときに設定されていることが多いです。

また、取引以外にも「ロスカット」が発生した際に手数料がかかる場合もあります。

多くのFX会社ではロスカット手数料は無料ですが、一部では有料です。

たとえばGMOクリック証券では、ロスカット時に1万通貨あたり500円の手数料がかかります(南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10万通貨あたり)。

利用前に確認しておきましょう。

無駄なコストを避けるためにも、損切りを行うようにしましょう。

入出金手数料

入出金手数料とは、FX口座へのお金の出し入れ時にかかる手数料のことです。

入金方法には、取引画面からすぐに振り込める「ダイレクト入金(クイック入金)」と、銀行窓口やATMからの「振込入金」があります。

ダイレクト入金は基本的に手数料無料ですが、振込入金は銀行側の手数料がユーザー負担になります。

一方、出金手数料は多くのFX会社が負担してくれるため、基本的に無料です。

入金方法は、即時反映され手数料もかからないダイレクト入金がおすすめ。
インターネットバンキングに登録しておけば利用できる。

FXの手数料はいつ引かれる?

紹介した3種類の手数料が引かれるタイミングは、次の通りです。

・スプレッド:新規注文時
・取引手数料:新規注文時と決済注文時
・振込入金:口座への振込時

スプレッドは、新規注文(エントリー)をした時点で差し引かれ、その後の取引中には追加で発生しません。

一方、取引手数料は新規注文と決済注文のそれぞれのタイミングで発生するため、1回の取引で2回手数料がかかるのが特徴です。

振込入金の手数料は、振込手続きが完了した時点で発生し、金額は利用する金融機関によって異なります。

各FX会社の手数料 比較表

FX会社 米ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 取引手数料 ロスカット手数料
マネースクエア 0.2銭 0.5銭 提示休止中 無料 無料
GMOクリック証券 0.2銭 原則固定 0.4銭 原則固定 0.9銭 無料 500円/1万通貨
DMM FX 0.2銭 0.4銭 原則固定0.9銭 無料 無料
SBI FXトレード 0.18銭 0.38銭 0.88銭 無料 無料
GMO外貨 0.2銭 原則固定 0.4銭 原則固定 0.9銭 無料 無料
外為どっとコム 0.2銭 0.4銭 0.9銭 無料 無料
みんなのFX 0.2銭 0.4銭 0.9銭 無料 無料
LIGHT FX 0.2銭 0.4銭 0.9銭 無料 無料
マネーパートナーズ 0.1銭(例外あり) 0.1銭(例外あり) 0.9銭(例外あり) 無料 無料
外為オンライン 1.0銭 2.0銭 4.0銭 無料 無料
ひまわり証券 0.2銭 0.4銭 1.0銭 無料 無料
FXトレード・フィナンシャル 0.2銭 0.5銭 1.0銭 無料 無料
松井証券 0.2銭 0.5銭 1.0銭 無料 無料
アイネット証券 0.7銭 0.4銭 1.0銭 無料 無料
ヒロセ通商 0.2銭 0.4銭 1.0銭 無料 無料
外貨ex byGMO 1.0銭 0.3銭 5.0銭 無料 無料

FXの手数料は確定申告で経費にできる?

FX(外国為替証拠金取引)では、取引にかかる手数料や入金時の手数料は経費として計上できます。

ただし、スプレッドは経費にならないので注意が必要です。

スプレッドというのは、通貨を買うときの値段と売るときの値段の差で、これはすでにFXの利益や損失に含まれています。

もしこれを別で手数料として計上してしまうと、同じお金を2回経費にすることになってしまいます。

つまり、すでに損益に含まれている費用は、別で経費としては申告できないということを覚えておきましょう。

FX口座維持は基本的に手数料が無料

FXでは、まずFX会社に口座を開設して取引を始めますが、この口座を持ち続けるための費用、つまり口座維持費は基本的にかかりません。

昔は、しばらく取引をしていない人に取引を促すために、一定期間使っていない口座に対して維持手数料を取るFX会社もありました。

でも今では、ほとんどのFX会社が口座維持手数料を取っていないため、取引をしていなくてもそのまま口座を持っているだけでお金がかかることはありません。

安心して口座を開いておけます。

外貨預金よりも手数料が安いFX

FXの取引では、スプレッドという売値と買値の差が主な手数料になりますが、実はこのスプレッド、外貨預金の手数料と比べると圧倒的に安いんです。

FXも外貨預金も、どちらも外国のお金を使って資産を増やす方法ですが、手数料に大きな違いがあります。

例えば、大手銀行で米ドルを買って外貨預金をする場合、インターネットバンキングでも手数料は25銭、銀行の窓口だとなんと1円もかかることがあります。

それに対してFXでは、スプレッドがとても狭い業者だと、米ドル/円でたったの0.2銭。

つまり、外貨預金と比べてFXの手数料は125倍から500倍も安いということになります。

だから手数料の面では、FXの方がかなり有利なんです。

外貨預金とFXの比較

米ドル/円の場合(2023年11月時点)
項目 銀行(三菱UFJ銀行) FX(松井証券)
金利 0.01% 5.5%
手数料(1ドル) 普通預金2円
定期預金1円(窓口)
定期預金25銭(ネットバンキング)
0.2銭(0.002円)
購入単位 1ドルから 1ドルから
最低必要資金(1ドル100円の場合) 100円 約6円(レバレッジ25倍の場合)
為替差益 円安時に発生 円安時に発生
為替差損 円高時に発生 円高時に発生
取引時間 銀行の窓口が開いている時間
インターネットバンキングは平日24時間
平日24時間(ネット注文)
取扱通貨数 24通貨 20通貨
為替レート リアルタイムではない
インターネットバンキングはリアルタイム
24時間リアルタイム
資産保全 保護対象 保護対象外
解約 いつでも可能 いつでも可能

手数料以外でも、FXの方が優れている点は多いわ。
銀行員はこのことを知っているから、銀行での外貨預金はしない人が多いんだよ。

FXの実質的な手数料「スプレッド」の3つの注意点

スプレッドは外貨預金に比べてかなり安く、非常に魅力的ですが、以下の3つのケースには注意が必要です。

①早朝やGW、年末年始など
②重要な経済指標の発表時
③テロや自然災害などの発生時

これらのケースではスプレッドが広がりやすく、普段よりもコストが高くなる可能性があります。

それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。

早朝やGW、年末年始など

重要な経済指標の発表前後には、スプレッドが広がりやすくなるので注意が必要です。

これは、価格の動きが大きくなりやすく、それにともなってスプレッドも不安定になりやすいためです。

たとえば、アメリカの雇用統計のように注目度が高い指標の前には、トレーダーが様子見で取引を控えるため、市場の流動性が低くなります。


そして、発表後には一気に注文が入り、取引が集中して価格が急に動くことで、短時間でも流動性が失われることがあります。

流動性の低い時間帯は取引がしにくいため、初心者は取引を控えよう

重要な経済指標の発表時

重要な経済指標の発表前後には、スプレッドが広がる可能性があるため注意が必要です。

これは、価格が大きく動きやすくなり、それに伴ってスプレッドも変化しやすくなるからです。

たとえば、アメリカの雇用統計は注目度が高く、発表前には多くのトレーダーが様子見で取引を控えるため、市場の流動性が下がります。


そして発表後には一気に注文が集中し、取引量が急増。価格が一方向に動いて、一時的に流動性が低くなることもあります。

約定力の高い(スプレッドが広がりにくい)FX会社を選ぼう

テロや自然災害などの発生時

テロや自然災害などの予想外の出来事が起きたときも、スプレッドが広がりやすくなるので注意が必要です。

これは、突然のニュースで価格が大きく動くと、スプレッドにも影響が出るためです。

たとえば、テロや北朝鮮のミサイル発射などのニュースが流れると、相場が急に動き、FX会社のシステムが対応しきれなくなることもあります。


また、東日本大震災のような大きな自然災害が起きた場合も、市場が混乱して価格が急変し、スプレッドが広がりやすくなります。

急激な相場変動にも比較的対応できるシステムが強いFX会社を選ぼう

FXの手数料を安く抑える3つのポイント

FXの手数料を安く抑えるためには、次の3つのポイントが大切です。

①スプレッドが狭い
②スプレッドが原則固定
③取引手数料が無料

これらのポイントを満たしたFX会社を選ぶようにしてください。

スプレッドが狭い

まずはスプレッドが狭いFX会社を選ぶことが大切です。

なぜなら、スプレッドが広いほど取引にかかるコストが高くなるからです。

FX会社によってスプレッドの幅は異なりますが、たとえば業界で最も狭い水準だと米ドル/円で0.2銭です。


1万通貨を取引する場合、スプレッドが0.2銭ならコストは20円、1銭だと100円になり、その差は80円になります。

取引量が増えたり、何度も売買を繰り返したりすると、この差がどんどん大きくなるため、スプレッドの狭さはとても重要なポイントです。

スプレッド ドル/円 ユーロ/円 ポンド/円 豪ドル/円 NZドル/円
松井証券(MATSUI FX) 0.2~0.9銭 0.5銭 提示休止中 0.7銭 0.9銭
DMM FX 0.2銭 0.4銭 原則固定0.9銭 0.5銭 0.7銭
GMOクリック証券 0.2銭 0.4銭 原則固定0.9銭 0.5銭 0.7銭
SBI FXトレード 0.18銭 0.38銭 0.88銭 0.48銭 0.68銭
GMO外貨 0.2銭 0.4銭 原則固定0.9銭 0.5銭 0.7銭
みんなのFX 0.2銭 0.4銭 原則固定0.9銭 0.5銭 0.7銭
LIGHT FX 0.2銭 0.4銭 0.9銭 0.5銭 0.7銭
IG証券 変動制 –銭 変動制 変動制 –銭

スプレッドが原則固定

スプレッドはただ狭いだけでなく、「原則固定」であることがとても大切です。

原則固定というのは、スプレッドが基本的に変わらない仕組みのことで、いつ取引してもだいたい同じコストで売買できるという安心感があります。

そのため、FX会社が出しているスプレッドの幅で、安定して取引を続けることができます。

一方で「変動制」のスプレッドもありますが、こちらは相場の状況によってスプレッドが常に変わってしまいます。

取引コストがその都度変わるので、特にFXを始めたばかりの人にとっては予想しづらく、リスクが高くなります。

そのため、初心者にはコストが安定していて計画を立てやすい「原則固定」のスプレッドがおすすめです。

ほとんどの国内FX会社では原則固定が主流です。

取引手数料が無料

取引手数料が無料であることも、FXをする上でとても大切です。

というのも、取引手数料がかかると、スプレッドと合わせて2つのコストが発生してしまい、取引のたびに余分なお金がかかってしまうからです。

コストが増えると、それだけ利益を出すのが難しくなります。

さらに、外為オンラインやFXブロードネットといった会社で自動売買を利用する場合は、1,000通貨ごとに片道20円の手数料がかかることがあります。

自動売買は頻繁に取引を繰り返すため、この手数料が積み重なると大きな負担になります。

そのため、できるだけ取引手数料が無料のFX会社を選ぶことが、コストを抑えて安定した運用をするためのポイントです。

裁量トレードは取引量が少ない場合の取引手数料の有無。
自動売買はスプレッドと取引手数料のトータルコスト。

これらを確認してからFX会社の利用を検討するようにしよう。

手数料が安くて使いやすい!初心者におすすめのFX会社3選

最後に、手数料が安くて使いやすいFX会社を3社紹介します。

低コスト・使いやすさ抜群!デイトレに最適「GMOクリック証券」

・米ドル円0.2銭(原則固定)!全通貨ペア業界最小水準のスプレッド
・スマホ・PCのどちらも使いやすさ抜群の高性能な取引ツール
・1クリックで即時注文できるスピード注文があるからチャンスを逃さない!

業界でも特に狭いスプレッドに加えて、さまざまな手数料が無料なので、低コストで取引を始めることができます。

そのため、取引回数が多くなっても、余計なコストを気にせず安心して続けられます。

取引ツールはスマホでもパソコンでも使いやすく、操作に迷うことが少ないので、初心者でもスムーズに取引が可能です。

さらに、スピード注文機能を使えば、すばやく売買ができるため、タイミングが重要なデイトレードにぴったりの機能です。

ストレスなく取引したい人にとって、非常に心強いポイントといえます。

業界最小!1通貨(ドル/円なら6円)から取引可能「松井証券」

・業界最小!1通貨単位(ドル/円なら6円)から取引OK
・手数料無料で少額でも低コスト取引が可能!
・もちろんスプレッドは業界最挟水準で提供中!

創業100年の総合ネット証券会社「松井証券」がFXを始めました!

1通貨単位から取引できるので、少額からFXを始めたい人にとってはとてもぴったりな口座です。

お小遣いやちょっとした余剰資金でもスタートできるのが大きな魅力です。

さらに、他のFX会社では小ロットの取引に手数料がかかることもありますが、松井証券ならそういった手数料は一切かかりません。

コストを気にせず、少額でも安心して取引ができます。

また、レバレッジは「1倍」「5倍」「10倍」「25倍」の4つから自分で選べるので、自分の資金やリスクに合わせて無理なく運用できます。

特に初心者にとっては、資金管理がしやすくなるのが大きなメリットです。

低コスト!GMOインターネットグループのFX会社「GMO外貨」

・取引通貨単位は「1000通貨」ドル円なら約5000円から取引OK
・業界最狭水準のスプレッドを提供中!
・スマホアプリが使いやすい!

GMOインターネットグループが運営しているFX会社なので、信頼性が高く、安心・安全に取引ができます。大手グループならではの安定したサービス環境が魅力です。

さらに、チャート機能も使いやすく、初心者でもスムーズに操作できます。特に優れているのが、オシレーター系の指標にも描画ができる点です。

テクニカル分析をしっかりしたい人にとって、非常に便利な機能がそろっています。

本当にアプリは一番使いやすい!
PCツールはブラウザ・アプリのどちらも用意されています。

FXの手数料 まとめ

この記事では、FXの手数料について分かりやすく紹介しましたが、いかがでしたか?

FXを始める上で知っておきたい「3つの手数料」と、それらを上手に抑えるための「3つのポイント」を理解すれば、ムダなコストを減らしながら、安心して取引を続けることができます。

それでは最後に、今回の内容をもう一度おさらいしてみましょう。

・FXかかる手数料はスプレッド・取引手数料・入出金手数料の3つ
・口座維持の手数料はかからない
・FXの手数料は外貨預金よりもはるかに安い
・スプレッドが広がりやすいケースに注意しよう
・スプレッドが狭く原則固定で、取引手数料が無料のFX会社を選ぼう

FXの手数料 Q&A

Q. FXにかかる手数料にはどんな種類がありますか?
A. FXにかかる手数料は、主に次の3つがあります。
①スプレッド
②取引(売買)手数料
③入出金手数料

【詳しくは、記事内の「FXにかかる3つの手数料」で解説しています。】


Q. スプレッドで注意すべきタイミングはありますか?
A. はい、以下のようなタイミングではスプレッドが広がりやすいので注意が必要です。

  1. 早朝やゴールデンウィーク、年末年始などの時間帯
  2. 重要な経済指標が発表されるとき
  3. テロや自然災害などの大きなニュースがあったとき

【詳しくは、記事内の「FXの実質的な手数料『スプレッド』の3つの注意点」で解説しています。】


Q. FXの手数料をできるだけ安く抑えるにはどうすればいいですか?
A. 以下の3つのポイントを意識することで、手数料を抑えて取引することができます。
①スプレッドが狭いこと
②スプレッドが原則固定であること
③取引手数料が無料であること

【詳しくは、記事内の「FXの手数料を安く抑える3つのポイント」で解説しています。】

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